作品紹介

特集は「罪色の恋～愛しすぎたゆえの不幸」【収録作】恋人が去っていった。束縛されるのは嫌だと言って…。それはまるで９年前、家族から逃げ出した自分のよう。何度繰り返せば、永遠のパートナーに巡りあえるのか…。その答えは捨てたはずの家族にあった――！[妄執/芳村梨絵]。言葉には霊力がある。それを「書」に写すことができれば人を感動させる。濤子の「書」にはそれがあった。しかし、彼女の言葉には更に秘密が…[沈黙の果てに/川崎ひろこ]。警察から夫の事故死の連絡。駆け付けた安置所で出くわしたのは、もう一人の妻。夫が重婚していた？二人とも夫の遺体が発見された場所に咲き誇る曼珠沙華には、それぞれ思い入れがあったが…[曼珠沙華/安藤なつ]。結婚する前に好きだった人が12年ぶりに現れた。互いの思いはまだ胸にくすぶっていた…。それを察して動揺する夫だったが、２度目の人生の選択は委ねられる…。果たして、男への思いと12年築いた家族への思い…重いのはどっち？[秋のほうせんか/あまねかずみ]。計4作を収録。